二つのアルプスに抱かれた漂泊と流離の記憶 — 伊那谷・高遠の文学と歴史を歩く
by 井上井月・種田山頭火・田山花袋・伊沢修二 ほか • 江戸時代〜昭和初期 • 日本・長野県伊那市
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井上井月の墓(長福寺跡墓地)幕末から明治にかけて約30年間、定住の地を持たず伊那谷を放浪しながら数多くの発句を遺し、1887年(明治20年)に伊那市美篶で没した俳人・井上井月の墓所です。井月の生き方と句風を深く敬愛していた自由律俳人の種田山頭火は、1939年(昭和14年)5月3日に念願であったこの墓への参拝を果たしました。山頭火は日記『風来居日記』の中で、芭蕉や一茶よりもいつも考えているのは路通や井月のことであり、彼らの酒好きや最期のことであると記しています。墓前に立った山頭火は、持参した酒を墓石に注ぎ、野の木瓜(ボケ)の花を供えて、遠く中央アルプス(駒ヶ岳)を望むこの静かな墓地で即吟の句を手向けました。
種田山頭火『風来居日記』昭和14年5月3日• 春の陽射しの中、小さな墓石に酒を注ぎ、残雪をいただく中央アルプスの山並みを静かに見つめる漂泊の俳人の姿。
移動情報
二つのアルプスに抱かれた漂泊と流離の記憶 — 伊那谷・高遠の文学と歴史を歩く(井上井月・種田山頭火・田山花袋・伊沢修二 ほか・表紙)
出典・引用情報
「お墓したしくお酒をそゝぐ / お墓撫でさすりつゝ、はるばるまゐりました / 駒ヶ根をまへにいつもひとりでしたね」
— 出典: 『『風来居日記』(昭和14年5月3日条)』 種田山頭火 (昭和14年5月3日)
主なイベント
- 種田山頭火
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